けいたの栄養学【カロリーを気にしては痩せない①〜あぶらを嫌う前に】

脂が嫌う前にカロリーを知ろう

油と脂について書くにあたり、
その前にあぶらがなぜ嫌われるのかを考えたときに、まずカロリーについての誤解を解いておくべきと考えたからです。

まず最初に言っておきたいのは、
“カロリーが高いからと言って太るわけではない”
そして“カロリーが低いからといって太らないとは限らない”ということです。

曖昧な表現で申し訳ありませんが、
これをしっかり理解しないと日本人の食生活は永久に変わらず、
生活習慣病は減りません。
なのでこれに関してはまず言っておきたかったのです。

けいた
この記事を書いているのは、看護師歴10年ちょっとの者です。
普段は、専門看護師、心臓リハビリテーション指導士として働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。

Contents

 

□カロリーが低いからといって太らないとは限らない

さて、そもそもカロリーが何かについてですが、
「人若しくは動物が摂取する物の熱量又は人若しくは動物が代謝により消費する熱量の単位」のことです。

カロリーとは食べ物が消化吸収されて、エネルギーになった場合に発生する熱の量の”単位”です。

そして食べ物のカロリーが高い=太るこう考えられた原因は、
その食べた物が体内で使い切れず残った分が身体に残って体重や脂肪になるという考え方からではないかと推察します。
だから運動でカロリーを消費すればその分余計に身体に残ることはないと…。

この考え方にはずれがあります。
わかりますか?

カロリーはただの単位なのです

□太っているという感覚はひとそれぞれ

そもそも食べたもの全てが吸収されるとは限らないこと、
加えて“太る”という定義が人によって様々であるということがあるからです。
自分にとって太りたくないという考えを振り返りながら読み進めていただくと良いと思います。

おそらく健康的に痩せたい人は、体脂肪率など数値や減らしたいもの具体的に評価します。
しかし若い女の子は一般的に、体型の見た目が大事ではありませんか?
私は多くの健康問題や痩せたい願望の失敗は後者にあるとにらんでいます。

ここでの一般の人の勘違いは、脂肪や体重が少なければ体型がよく見えているか、ということ。
もしモデルのような体型を目指すのであれば、筋肉をつけて姿勢を良くしない限り不可能です。
しかし、筋肉がつけば体重は必ず増えます。

モデル体型、姿勢が良い=体重はある程度重い。
このように考えても問題ないと考えます。
一般的な勘違いは体重を減らして減らして(同時に必要な筋肉を失くし)痩せた気になっても、

実は姿勢が崩れ、そのせいでお腹がぽっこりに見えて、さらにむくみやすくなって、逆に足や顔が丸く見えるという悪循環を起こしていきます。

これに気づき、単に体重を減らすことが痩せることだと勘違いしないこと。
さらに、自分が自信を持って身体にいいと思える行動がとれるように、ポジティブな精神バランスを保つこと。

それらが健康的な体型作りの第一歩となると思います。

適度な運動については、いつか触れたいと思いますが、
自分がどんな風に身体作りをしたいかを明確にしないと、ただ不健康に細く、もろくなっているのが、現代の痩せたい病だと思います。

だから見たくない体重ではなく、目につきやすくい数字であるカロリーを気にしてしまいやすい。
カロリーは太りやすさを数値化したものではないのです。

ちなみこの飽食の時代では、痩せ過ぎだけではなく、太り過ぎも、栄養のバランスを崩した「新しいの栄養失調」と言われています。

次回は体脂肪はどうしてできるのかについて触れて生きたいと思います。

つづく

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