けいたの栄養学【カルシウムと骨折①血中濃度が高ければいい?】

牛乳をたくさん飲めばいいは嘘?

骨を丈夫に、身体を大きくするために。と、
私たちは多くの牛乳を飲むことをすすめられてきました。

時には小学校の教室で。
時にはテレビのCMの中で。

お肉は鉄とか亜鉛とかミネラル豊富であったり、
牛乳といえばカルシウムというのはすでにツーカーですよね(死語)。

なによりそれが当たり前となった世の中で、僕らは成長期を送ってきたことをあとになって後悔することになるかもしれません。 

けいた
この記事を書いているのは、看護師歴10年ちょっとの者です。
普段は、専門看護師、心臓リハビリテーション指導士として働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。

 

□カルシウムの摂りすぎで骨折しやすくなる

さて、今回はカルシウムの摂取に関する問題。
つまり乳製品で強い骨が作れるのか、ということです。

ある研究で「カルシウムの摂取量が多いと骨折のリスクがより高くなる」というデータがあるそうです。

本来、血液中のカルシウムの自動調節は、活性化ビタミンDが行うのですが、
カルシウムの極端な過剰摂取はその自動調節機能を低下させ、制御能力を失う可能性があるとされています。
これは更年期後の女性の骨粗鬆症の原因とも言われています。

濃度が高いものの摂り過ぎで制御を失う考えは、糖度と糖尿病、塩度と高血圧の関係と同じことにぜひ気付いていただきたい。

また骨密度が高ければ骨折しにくいというわけではなく、
「骨密度が高いことが骨折しにくいとは限らない」
「骨密度が低くても骨折率が低い地域がある」
「骨密度が高いことで変形性関節症、乳がんのリスクが高いというデータも存在する」
「骨粗鬆症の罹患率と肥満率が相関しており、太っている人は骨密度が高い」
ということが研究で言われています。

骨折のリスク管理において骨密度は重要な指標であることは間違いありませんが、
高いからといって安心はできないということです。

では、カルシウムはどのように摂ったら良いのでしょう。

つづく

▶︎ #けいたの栄養学バックナンバー
【大切な人のための食事】
【炭水化物ダイエットの落とし穴①】【②】【③】 【④】
【食物繊維と大腸の関係性①】【②】
【たんぱく質神話①】【②】③】【④】
【日本の食品安全神話はすでに崩壊】
【カルシウムと骨折①】【②】
【カロリーを気にしては痩せない①】【②】
【栄養バランスの本当の意味】
【食材を選ぶ目を養う】
【良い食事の選択は味覚の育成から】
【野菜の食べ方講座 復習編】 【短編】
【体重が減るとスタイルが悪くなる】
【動物性たんぱく質のおさらい】
【糖尿病の人が太っているとは限らない】
【美味しく安全なコーヒーの飲み方①】  【②】
【歳をとることと食事〜糖化現象と老化現象】
【コレステロールが高いという意味】
【朝ごはん食べる?食べない?で重要なこと】
【完全栄養食のススメ〜使い方で健康も生活も整う?】

 
Instagramやってます

紹介している本などはこちらから

1 個のコメント

  • […] そして大切なのが吸収されたカルシウムを正しく貯蔵するために必要なのが前述(【カルシウムと骨折①】)出てきた「活性化ビタミンD」なのですが、これもデリケートな代物で、血中のカルシウム濃度が高いと、活性化ビタミンDの活動が低下し、多くのカルシウムが排泄へと導かれます。余分だと判断されるわけです。 […]

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です