けいたの栄養学【糖質ダイエットの落とし穴④】

糖質や血糖値のコントロールが出来ないことによる怖さは以前にも何度か書いていますが、 糖質制限ダイエットのところをまた少し更新していきたいなと思います。

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けいた
この記事を書いているのは、看護師歴10年ちょっとの者です。
普段は、看護師と働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。

 

Contents

■糖質ダイエットで起こること

 

□体重だけを気にしてダイエットをしても×

 

細かいところは端折りますが、 糖質ダイエットでの体重減少という効果は実際にあります。

なぜかというと、糖質は重要なエネルギー源として身体に蓄えられます。

身体に蓄えられる時、簡単に言うと糖質は2つ水分と結びついています。
エネルギーとして使用された糖質と共に結びついている水分が糖質の倍量排泄されることになります。

そのため、貯蓄されたものが無くなることで1〜2kg減量されます。
超短期的に体重だけ落とすならこれほど効率的な落とし方はありません。

しかし、実際の体重の基となっているものは筋肉と体脂肪になります。

糖質が足りない状態だと身体優先的に筋肉のタンパク質を壊して糖質に変えようとします。
そのため糖質制限を続けることで体重も減り続けると同時に身体の線も細くなります。

筋肉はとても重たい臓器なので体重の減りもしっかり感じられると思います。

□ダイエットで本当に必要なこと

 

さてするとどうでしょうか?
もともとの脂肪のつき方にもよりますが、 筋肉という支えを失った身体は体内の内蔵や脂肪を支えられなくなり、 皮下脂肪がぽよぽよし、姿勢が悪くなり下腹部の出っ張りが余計に気になったりするかもしれません。

筋肉のない身体は疲れやすく、抵抗力が落ちてしまうので風邪も引きやすくなります。
良いこと無しです。

これも以前から言っていますが、 皆さんが想像する理想のダイエット効果はモデルさんのような背筋がシャンと伸びたすらっと体系ではないですか?
適度な脂肪とそれを支える筋肉がそれを可能とします。

体重はその指標の1つでしかなく、体重だけを評価してダイエットをすると余計に体型維持が難しくなります。

だからといって余分な糖質のとり過ぎは中性脂肪の増大になるため注意が必要です。
とり過ぎてもとらな過ぎてもだめ。
難しいですね。

ダイエットの専門家ではないのですが、 適度な食事と適度な運動で必要なエネルギー供給と消費が出来ること、
筋肉を程よく使って維持することがいいダイエットの基本であることは間違いないです。

普通の人はそれくらいの気持ちでいいと思います。

アドバイスが適当過ぎでしょうか。
でもそれくらいがストレスを貯めすぎないバランスを考えたアドバイスということで。 

参考文献 柴田真志(編)他(2012).健康づくりのための運動の科学.化学同人. 

つづく

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