けいたの栄養学【美味しく安全なコーヒーの飲み方①】

カフェインを多く含むコーヒーや紅茶に関しては巷でも多く話題になっているので、
妊婦さんはコーヒーを飲まない、といった共通理解も広まっているように思います。

ではなぜそういったことになるのか。

けいた
この記事を書いているのは、看護師歴10年ちょっとの者です。
普段は、看護師と働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。

 

Contents

■カフェインは悪なのか〜体内の乾燥とお腹の冷え〜

 

□カフェインの効果

 

その1つの理由として前述したお腹の冷えの原因がカフェインの効果にある利尿効果にあると言われます。

カフェインによる利尿効果により体内の保水状態が崩れ、
乾燥傾向になると血流が悪くなり特にお腹周りの腸や子宮や卵巣で顕著になるそうです。

足の冷えがある人なんかはそういった利尿作用によりさらに冷えが強まってしまうのは、
血流が悪いことを助長してしまうからであると言えます。

それに対しカリウムというミネラルを多く含む食材をとることで利尿を促し、
ムクミを改善しようというのとは生理作用が異なります。

カフェインは血管内の水分を外に強制的に排泄するのに対し、
カリウムは血管の外からいらない水分を戻して、排泄するので水分の動きが違うのです。
これらは浸透圧という体内独自の作用のお話ですので軽く流します。

最近聞いた話では、利尿剤によるダイエットが流行っていると聞きました。
利尿剤は強制的に血管内の水分を排泄させ、血管外から水を引き寄せることで、
ムクミをとるなどん治療に使われる薬です。

それを体重の減量につかう間違ったダイエットがあるところでは流行っているそうですが、ふざけてるとしか言いようがないですね。

もし目の前でそんなことをしてたら、
体重が減っただけで全然痩せてないよ、って言ってやります。

性格が悪くてごめんなさい。

□血流と冷えとカフェイン

 

カフェインにより冷やされたお腹というのは、
上にも書きました通り、腸の血流の問題により怒ります。

つまり、

①腸に直接栄養を送っている

②腸から吸収された栄養をもらう

この2つの役割が血管内の脱水によって起こることが腸の動きを悪くし、食べ物の消化吸収を悪くするのは、当然でしょう。

僕もコーヒーが大好きで、勉強している時や食事のお供として飲みたいという思いにかられることも多々、多々あります。

これはどうしようもない。

つい付き合いや口が寂しい時に飲みがちであるからこそ、
ちょっとした飲み方や気をつけ方で、なるべく腸を冷やさずに楽しむようにしたいですね。

とりあえず、カフェインレスなデカフェやお茶も家には常備しておきたいところです。

 

つづく

 

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