けいたの栄養学【糖尿病の人が太っているとは限らない】

最近の糖尿病の動向としては数としてはうなぎ上り。
また糖尿病による腎臓障害、視力障害なども増加の一途をたどっています。
そして、怖いのは肥満から糖尿病になるという誤解です。
関係ない人はいません。

なぜ糖尿病になるのかについてと、その注意の仕方についてお話ししていきます。

 

けいた
この記事を書いているのは、看護師歴10年ちょっとの者です。
普段は、看護師と働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。

 

■肥満から糖尿病、だけじゃない

 

糖尿病になるまでに身体の中で起こっている現象を簡単に言うと、

・血糖を下げるインスリンというホルモンが出ない

・もしくはそのインスリンが身体に作用せず血糖が下がらない

以上の理由により血糖値というものが高い状態が続き、
身体にさまざまな病気を引き起こす原因となりますし、
もちろん、その血糖のコントロールができないことも身体に異変をきたします。

ここまで簡単に説明しましたが、
要は血糖をコントロールできないことが諸悪の根源であることがわかりますね。

じゃあどうしたら良いのか。

それについては個々の糖尿病の「型」によって、
血糖値の異常を引き起こす原因によって治療、療養法は変わってきます。

特に突発的に起こることがある「1型糖尿病」というものは、
そもそも予防法が未だに確立していません。

自己免疫性疾患という、自己を守るための免疫機能が膵臓の細胞を攻撃してしまう説が有力ですがここではおいておきます。

 

□糖尿病になっちゃいけない理由

さて、
これまで、僕がここに書いてきたことは、
なるべく病気にならないように気をつけるべきことと、
食事に対する考え方が中心でしたが、
この病気「糖尿病」を予防するためであるといっても過言ではありません。

糖尿病が徐々に悪化して起こる合併症の数々は、もうすでに社会問題になっている病気といえます。

糖尿病が原因で起こる腎臓病は、透析になると一人当たり年間約500万円の医療費がかかり、
同じく心臓や血管疾患は、日本の疾患別の医療費のトップをずっと走っています。
糖尿病になると心臓や腎臓、血管の疾患や課題をほぼ100%抱えることになります。
病気は治りませんので、本当に辛いです。

そして、原因となる食習慣は自分に関わる周囲の人にも影響をあたえます。
子どもの病気の原因となったり、病気になった際に家族の協力が必ず必要となることを念頭に置き、日々過ごしてほしいと思います。

 

□血管が傷つかないような食生活が大事

血管の内側の細胞は、血糖値の上がり下がりの影響を、
まるで打ち寄せる波を受ける防波堤に例えられます。

高血糖の波に常にさらされている血管の壁はダメージが蓄積し、
動脈硬化や正常機能を失った細胞に変異していきます。
これが心筋梗塞や脳梗塞などのような病気の原因と言われています。

ここで大切なことは、高血糖の波を引き起こすのは糖尿病であるからではありません。
もちろん糖尿病であればさらに波が起きやすい状況にはなりますが、
普段の私たちの生活がすでに高血糖の波を起こしている可能性があります。
だから気をつける必要があるのです。

そして糖尿病になるまでに、すでに血管が痛んでいることがほとんど。
つまり、現時点で糖尿病の症状の出ておらず、不健康と言われていない人も、
すでに血管障害は起きている可能性があります。
痛んだ血管は、血糖を下げるホルモン(インスリンといいます)の効きを悪くします。

効きが悪いとどうなるか。
効かないから膵臓からインスリンが普段より多く出されるようになります。
それでも高血糖であれば血管はどんどん痛み続け、それでもインスリンは出続けます。
そうなるといずれ膵臓が疲れインスリンが出にくくなります。

・インスリンが効きにくい身体になる
・インスリンが出にくくなる
これが「2型糖尿病」というものです。
いわゆる生活習慣病と言われるのはこちらですね。

特に、肥満の方、メタボと言われる人に多い病態なので注意が促されるのです。
しかし上にも述べたように、
健康と思われる、メタボではない方でも、血管が痛んでいればそのリスクは十分にあります。

以上の理由から血糖をあげやすい食事の人は注意が必要あり、
高血糖を抑えるような食事と、「効果的」な運動が唯一の予防方法となります。

もちろん運動をたくさんしたとしても、炭水化物を減らしたとしても、
高血糖が抑えられるとは限りません。
炭水化物ダイエットの勘違いはここにもあります。
血糖値が上がりにくい食事についてまたやっていきたいと思います。

つづく

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