けいたの運動処方【運動はしなくてもいい、腰痛だったらしよう】

そもそも食事と運動がなぜ昨今になって話題になっているかは、
おそらく人間の生き方が便利になっていった、と言って終わる問題です。

身体を動かさないで何でもできる、というのが理想とは言わないまでも、 不老不死に近い人間の欲望の究極系だと考えます。
それを徐々に実現している過程の途中、それが現代の“いまのところ”の便利な世の中というものだと思います。

さて、そうしてくると不足してくるのが身体を動かすことということになるのですが、
ではなぜ、人間は“運動というもの”しなくてはいけないのか?

こんな感じで話を進めつつ、最後に腰痛の謎について書きます。

けいた
この記事を書いているのは、看護師歴10年ちょっとの者です。 普段は、看護師と働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。

■なぜ運動しなくてはいけないのか

 

 みなさんは考えたことがありますか?

健康のため、筋肉をつけるため、ダイエットのため。
スポーツ選手や一部の例外を除けば、 筋肉をつけることもダイエットをすることも、はたまた食事に気をつけることも、 そもそもは健康について不安があったり、必要だから行っていることです。

 

□今日の「運動」とは健康のためのもの

 

そりゃそうですよね。
だって、今は動かなくても働けるし、動かないことでメタボなどになっているのですから。
そうした場合、健康であることはなぜ必要なのかまで突き詰めないと、やはり食事も運動も辛いだけです。

もっと根本的に動物は生きるために動く生き物を指します。
生きれれば好きに生きればいい訳ですけれど、 人間は、病気にもなりますし、看護師としてはそこを予防したいし、そのために書いているわけです。

つまり、当たり前ですが、

とりあえず食事も運動も含め、楽しく人生を生きるために必要な健康行動である。 そして大好きな家族や友達と過ごす時間を長く、濃くするために健康がある。

 

、と僕は思って書いています。
そして、けいたの栄養学はそれが前提です。

運動について僕が書いていくことは、基本は食についてのものと変わらないことをまず話しておきたいと思ったのです。

□便利になった割に忙しい世の中

 

さて話を現在の“運動というもの”まで戻します。

今の世の中は、便利になった割に忙しい、と思いませんか。
それは資本主義経済の限界が近いことをある意味で表していることでもあると言われています。

売り物やサービスのアイディアが生活の隅々にまで浸透してしまっているために、 豊かなはずなのにお金がかかり、便利になったはずなのに時間がない。
皆さんはどう感じていますか?

 

□動物は本来省エネな生き物

 

これを運動に置き換えると、

「仕事が終わって、最近おなか周りがきになるから、遅くなったけど走らなきゃ。」
「仕事が終わると疲れて走れないから朝走ろう。」
「朝は起きれないから、休日走ろう。」
「まずは形から入らないと!お気に入りのウェアを購入。」
「休日は家事や友達との約束で忙しいな。」
「やっぱり1人で走るのは辛いし、ジムに通うことにしよっと。」
「ジムも徐々にいかなくなってきた。お金がかかるからやめよっかな…。」

 

こうして運動不足と共に、お金も時間が無くなっていきます。
まさに資本主義の悪い部分だけが現れた例だと思います。

日本を始め、先進国の資本主義は低所得者に対し、 さらに時間とお金に厳しい世の中になってきていますし、現在進行形です。

でも、運動をしない理由を作るのも、 運動をする気が起きないことも普通のことだし、誰にでも起こる自然な反応ですよね。
もし運動をするのであれば、その時間の確保のために、余分なことに時間を費やすこと生活から削っていくしかありません。

でも実際にスキマ時間でスマホは見ても、運動しようとする人がどれくらいいますか。
人間は省エネに生きるようにプログラムされているのに。

もし、運動をするなら、生活リズムを作りなおし、 運動を継続するための理由や仲間づくりは必須でしょう。
もしくは便利な生活をやめて、いやでも身体を動かす生活をする、か。

でも、運動ができないことは、普通なことなので安心してくださいね。
通常は、強い意志(理由)があるか、本当に好きじゃないとできないことです。

そして、僕はたいした運動をしなくても健康的な身体作りはできると考えています。
理想は食事に気をつけるだけで健康な身体作りができるのではないか、ということです。

でも残念ながらこれが可能なのは若い人だけです。
年齢とともに筋肉が減ることに対しては対応した方が、基本的には幸せに生きることができます。
間違いなく。それについてはまたいつか。  

■増え続ける腰痛の予防

現代の病院の入院ではなく、外来診療における一番の疾患は高血圧ですが、 次点には関節痛等の整形疾患が多くあります。

特に腰痛は普段僕らの日常生活に大きな影響を与えているように思います。
身体の中で1位2位を争うほど大きく、複雑で、多くの関節を抱える部位でもあるので、気を使っても損はありません。

 

□背骨の絶妙なバランスと腰痛

さて、腰痛の原因は姿勢を維持することができないことであると考えます。
肥満、筋力不足、重労働、加齢、骨粗鬆症…
こういったことが腰痛を引き起こす原因になります。

腰痛の多くは骨が痛いというよりは、腰部の周辺組織の痛みが多いです。
頭の先からお尻の先までを支える背骨の腰部に位置する部分を「腰椎」といいます。

身体を正面から縦に割、横から見ると腰椎はお腹側に湾曲しています。 人間は動物の中で唯一二足歩行する動物であり、 この背骨の湾曲は人間の頭を支えるために進化した人間唯一の生理的湾曲とも言えます。

□腰痛とうまく付き合うには

 

そして実はあまり知られていませんが、 人間は立つ姿勢を保つとき、身体を前傾姿勢から起き上がらせる筋力を使います。

つまり立った姿勢は常に背筋が緊張している状態なのです。
よく腹筋と背筋をバランスよく鍛えなさいといますが、 スポーツ選手でもない限り、一般の人は腹筋が不足しがちなのはこれが理由です。 

そのため腹筋が不足すると、腰椎に対する背筋である、弓のヒモのように強く引っ張られるために、湾曲ばかりが強くなってしまいます。 


そうなると背骨の間が狭くなったり、 神経を圧迫して痛みやしびれを発生させたり、 ヘルニアといって、骨と骨の間にあるクッションがはみ出してしまう疾患になる危険性があります。

腰椎のバランスを考えた場合、腹筋をやや多めに鍛える意識で筋トレをすることがおすすめな理由がわかりましたでしょうか。
文章だとすこし分かりにくいですよね。

ちなみに腰痛がある時は、まずは安静。
湿布や痛み止めの薬を飲んでもいいですが、 痛みに鈍感になるとどういう動きで痛みが出るのかが曖昧になるので、 僕はお勧めしません。

あくまで腰が痛いのは、自分の動きや姿勢が悪いのだと認識してもらうことが治療の第1歩です。

もちろん、先にも述べた肥満や骨粗鬆症も腰痛を引き起こす現代病の代表です。
僕らの生活と身体を支える腰痛予防を、食事と運動から始めていきましょう。

ちなみに、骨粗鬆症予防には牛乳より小魚を!

けいたの栄養学【カルシウムと骨折②〜吸収はゆっくりがいい】

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つづく

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