みなさんが税金から支払っている国民医療費がいくらかご存知でしょうか?
税金て何に使われてるかが不透明だし、わかりにくいですよね。今回は実際に、健康な人からお年寄りまでがどのように医療費を負担しているかをお話ししたいと思います。
知っておいて損はないと思いますよ。

■33万円の意味
病気じゃない、市販薬で済ませている、といったことは関係なく、
国民一人一人の毎月の給与から引かれている税金の中から、 この国で使われている医療費のし払われています。
病気や社会的な理由によって0割の人から3割の負担を国民にかしてますので、 一概に国民負担が何割とは言い切れないのですが、
国民医療費は、2017年度において、43兆710億円となり、 前年度の42兆1,381億円に比べ9,329 億円、2.2%の増加とされている。
ちょっと想像がつきませんよね。
国民一人当たり、33万円のお支払いになります。
国民医療費とは、病院や訪問診療などの現場で行われる医療行為やその他の費用を推計したものです。(下記参照:厚生労働省)
参照:厚生労働省HP
42兆円が何を意味するかというと、 日本国民が約1億2000 万人とすると、一人当たり約33万円の医療費を支払っている計算になります。
僕の理解が間違ってなければ、その42兆円の中には、国が負担するいわゆる7割の公費負担だけではなく、 窓口で患者さんたちが支払っている金額(多くが3割)も含まっているので、42兆円が全て税金というわけではないと思います。
ですが、それでも33万円のうちのおよそ7 割は、 赤ちゃんから100歳の高齢者までの国民1億2000万人が一人一人支払っている分と考えられます。
考えられますって、実際に税金を支払ってるのって、大体20歳から65歳としても、現在は3人に1人が65歳と考えると、
単純に1/3の国民は税金を納めてないって考えたら、 納税者負担は40万や50万となっていくかもしれませんね。
現在の政府の施策が全くうまくいっておらず(それだけが原因ではありませんが)、
さらに、2000年以降、国民の所得は増えていないので、 医療費が増すということは、国民負担は増えるばかりということです。
追い討ちをかけるように、国民をこれまでカバーしてきた健康保険組合などによる保険料の支援の仕組みも崩れ出しています。
日本国民がほとんど加入している健康保険は、所属する会社などによって異なりますが、 最近では財政が悪化した健康保険組合を企業が解散し、
協会けんぽに合流するという例が増えているそうです。
そちらの保険料も徐々に値上がりしているので、今後もどうなるかわかりません。
国民皆保険が崩れるのも、そんな先の話ではないかもしれません。