食事は自分だけのものと思っていませんか?
好き嫌いや食べ物、食事対する姿勢はいろんな形で人に伝染する可能性があります。
食事や栄養との向き合い方について、少し立ち止まって見てはどうでしょうか?
けいたの栄養学の基本的な考えをお話しさせてください。

普段は、看護師と働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。
Contents
□食べる準備を整える
体に必要な栄養素をバランス良く摂るというのが現代西洋医学上での定説です。
しかし、必要だからと言って嫌いなものを嫌々食べても細胞に必要な栄養を届けることは難しいと言われています。
例えば、どうしても美味しいと思えないトマトを、泣きながら食べても、消化器官も消化酵素も十分な働きはできません。
本来、自律神経の中の副交感神経が優位な状態、つまりリラックスした状態で食事をして初めて十分な消化吸収の作業を行うことができるからです。
残業しながら1人で食べるオニギリと、大自然の中で開放的に気持ちよく、または家族で食卓を囲んで食べるオニギリやご飯では、
例え同じ食材でも、環境や精神状態によって、それは食欲を満たすだけものと身体のための栄養という全く違うものになる可能性があるのです。
□納豆のない食卓
そういった環境などは、周囲に対しても影響し、地震の家族にも大きく変えることがあります。
例えばお母さんがご飯を作る過程では、お母さんの好みが食卓にでます。
お母さんが嫌いなものは食卓にでないかもしれません。
そうするとどうでしょう?
納豆が嫌いなお母さんは、食卓に納豆を出さないとなると、
その家の子どもは納豆を食べる機会がなく、お母さんの「美味しくない」とか「臭い」などといった悪いイメージから食わず嫌いになる可能性があります。
いつか身体のために食べなきゃと思ったところで、先ほども述べたように、精神的に受け入れたくないというストレスは消化吸収能力を落とし、いくら食べても健康的な食事とはなりません。
逆になんでも美味しく食べる家庭の子どもは好き嫌いなく、健康的な食生活を営み、食事が楽しみで仕方がない。
そういったリラックスした楽しいという気持ちは栄養を摂り入れる状態として最高です。
□女性が長生きする理由
女性が高齢になるまで健康である理由の一つに、
自分で考えて自分が食べたいものを料理して食べるという、いわゆる日本の主婦スタイルが消化吸収に影響しているのではないかという説もあります。
僕がここで言いたいのは、自ら食事の重要性を軽んじてる人は、
もしかしたら今後、自分が大切にしている人の健康をも妨げるきっかけになるかもしれないということ。
仕事柄、気持ちを込めて患者さんに栄養摂取について説明するも、そこに患者の気持ちが乗ってこないとうまくいかないことが多くあります。
病気になったから食生活を変えるというのは、もちろん大切とはわかっても、難しいことは百も承知です。
だから病気になったのは栄養摂取や消化吸収のせいかもしれないという考え方からも、
患者さんにとっての生活背景やこれまでの食事に対する思いなどを聞き、
多方面から患者の生活を理解した上で、その患者に合った栄養指導についてアプローチしていくことが必要と考えています。
何で栄養の上手な摂取が大切で、自分の大切な人にどう影響するかを、ぜひ考えて欲しいと思います。
嫌いな食べ物も、いつか自分の子どもに影響すると考えたら、
少しずつであったとしても、嫌にならないように食事に取り入れることができたら、
身体の抵抗もなくなり、もしかしたら好きになることもあるかもしれません。
子どもも、家族が美味しそうに食べるのを見ていたら、
自分も食べたくなる日が来るかもしれません。
そうな風に思って僕もご飯を食べていきたいし、
「自分を含めた」大切な人のための食事の仕方をススメていきたいな、と思っております。
つづく
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