5年目になる看護師さんから看護師としてのCNやCNSを含めたキャリアについてご質問を受けたので、
その返事をこちらにもそのまま記しておきます。読みづらいこともあるかもしれませんがご了承ください。

Contents
■相談者さんの悩み
□私の不安や気がかりに対して、けいたさんが率直にどう思われましたか?
率直にと言われると、僕もそんな時期があったな、という感じでしょうか。
絞ったつもりでも絞りきれない感じの悩みは、僕も2〜4年目の時にすごいありましたよ
その時は、今後の看護や社会情勢など見る余裕も収集するすべも限られていたので、
やっと、大学院を卒業してこのように感じていますしね。
なので、正直いろんなものに挑戦して、自分なりの看護を見つけていって欲しいなと思います。
今何かを決めることを焦らなくてもいいのではないでしょうか。
そんなこと言ってますが、僕はめちゃくちゃ焦ってましたので、気持ちはよく分かります。
僕の場合、男なので、結婚したら大学や大学院にはいけないと思っていたので、なるべく最短コースを考え、4年目で通信大学に入学し、6年目に上がるときには看護学の学士を取得してました。
その時点では慢性に進むことを考えていたので、教授面談も進めていました。
道を決める怖さはありましたが、決めないと進めないことの方が後悔しそうだったのですね。
今自分に満足しているかというと、自分のできなささで打ちひしがれる日々ですw
今は、頼りになるCNSの先輩達と話したりするのが楽しみで頑張ってますね。
□化学療法認定看護師やがん専門看護師の今後
がんの領域は安泰ですねw
これからは循環器の時代にって話はブログでしましたけど、まだまだがんは死亡率1位ですし、国としても力を抜くわけにはいきませんから。
がん患者はがんというインパクトのある病気に対し、受け入れることころから始まり、苦痛の強い治療、死への恐怖、そして最期に向けた準備と、本当にやることが多岐に渡ります。
がんCNSはがん系のCNがさらに学びたいと思いなる人も多いですよ。
それくらいがん看護は他領域より進んでいるのが少し羨ましいと思うくらいです
また、
>師長にも認定Nsを目指すことを勧められ、もしチャンスがあるならば挑戦してみたい
管理にそう言われているのは恵まれてるとも思いますが、じゃあ5年経ったら受験していいってことですか?と聞いたら、今はまだ人が足りないからヤメて、とか言われないか心配です。
師長だけではなく、看護部に認められているかも確認して見るといいかもしれません。
期待しすぎるとあとでショックを受けますからね
看護部とうまくつきあえるかは、もうコミュニケーションしかないのでなんともいえませんが、やる気ある子をひどい扱いはしないとは思いますが、どうでしょうね。
先輩などと話し、情報収集してもいいかもしれません。
□地域医療を学ぶことは強みにはなるか?
強みのレベルによると思います。
日本を支えるほどの地域医療を学びたいのか、自分の住む地域を支えたいのか、など。
実際地域医療というのは多岐にわたっており、看護師として入れる地域はかなり限定されます。
看護師は医師の指示のもとでしか働けないので、看護資格だけだと、診療所を含む病院か、訪問看護でしか資格の力を発揮できないのですよ。
もし地域全体で、予防とか、高齢者を支えたいって話になると必要なのは保健師の資格ですね
それを取りに大学に編入するのもある意味ありですけどね。
ただがん治療からは離れていきます。
僕も昔地域医療も看護師にとって重要な要素だと考えていて(もちろん今も)、
保健師を取得することや、地域看護の専門看護師を取得することも考えた時期もありました。
しかし、そのためには、地域看護の現場で3年の経験が必要でしたので、他に関心のあった分野を学べる場所に身を置くことで諦めました。
ただ、今後、在宅看護の方面から地域に手を伸ばすことも可能だと思っていますので、
選択肢の一つとして訪問看護に行くことは考えています。
まだ全然ですが。
>より患者さんの生活背景を考える視野が身についたり、ゆっくり看護や看護師の自分と向き合い直すことができるのかな
という点については、とても大事な視点ですよね
僕は患者さんのこれまで、これからの生活をみることを専門にすることに関心があったので専門にしましたが、
本当に生活をさせるために看護師がいるんだなと実感する反面、それを意識する余裕もなく忙しく働く看護師さんをどのように教育していくかも学ばなければいけないなというふうに考えています。
僕は病院という場で患者さんの生活を知り、それに合わせた看護ケアが提供できるように日々患者さんに教えてもらいながら勉強していますよ。
□自分の看護をさらに見つめ直したり、学び直したりする方法として、適切な進路はなんなのか
いい意味でも、悪い意味でも、適切は進路というのは存在しないと思います。
新薬をつくるといった、多くのがん患者を救う方法ができない以上、
手の届く範囲の患者さんをいい看護ができることが「適切」とするならば、
その場や時でいい看護は変わるからです
ただ化学療法を受ける患者、終末期に近い苦痛の強い時期の患者など、的を絞ることは可能でしょうね。
看護を見つめ直す方法としては、
・もう1度教育を受ける(大学編入、大学院など)
・違う場所で看護を実践する(がん専門病院、島など過疎地域など)
両方ともリフレクションをするための場所や相手を探すことが目的なので、
今の場所でこれまでを振り返ることは可能です。
ただすでにDMに書いてあるように自身でできる振り返りはすでにやった上でこのように頼ってくれたと思うので、
今後は同じような悩みを、がんの専門家の方や、
大学などで看護の教育に携わる方と話すことをお勧めします
大学の教授は、アポをとれば面談してくれるので興味がある分野の先生のところにメールをしてお話するのは一個手かもしれませんね
そこで、
>がん患者さんの死までの過程にある、治療期を支えること、患者さんだけの死に向かって人生を全うするを支えたい
といった悩みを伝えてみると、いろんな可能性について聞くことができるかもしれませんよ。
なんで治療期の患者さんを支えたいと思ったのであろう?実際に何か思う患者さんがいるの?なんて話が進むと、自分のやりたいことが見えるかもしれませんね
■まとめ
少し長くなりましたがいかがでしょうか。
とりとめもなくまとめてしまったので読みにくいところがあったらごめんなさいね。
このままブログに載せられそうなくらい具体的な悩みですし、
他の多くの方が悩んでいることのような気がしますよ。
ぜひ何かありましたら、また言ってくださいね。
普段は、看護師と働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。