けいたの栄養学【身体にいい“あぶら”とは〜脂と油の違い】

あぶらという字には「油」と「脂」という字がありますよね

これらを分けた理由をご存知でしょうか

もちろん体への影響も違うので、ぜひ興味がある人は読んでいってください。

ちなみに鳥、牛、豚の中で体温が一番高いのはどれだと思いますか?

 

けいた
この記事を書いているのは、看護師歴10年ちょっとの者です。
普段は、専門看護師、心臓リハビリテーション指導士として働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。

 
 

□油と脂の違い

 
簡単にいうと字のごとく
水溶状態であるあぶらを「油」
固形状態であるあぶらを「脂」
 
脂肪と表現されるものは、体脂肪など固形状態のものを指す場合に「脂」の字が使われることが多く、
また動物のあぶらは「脂」の身としてをつかうことが多いですね。
 
反対に「油」は植物性のものをさす場合が多く、少々ヘルシーなイメージがあるかもしれません。
 
まさにそのように使われるために分けたとも言われますが、
油も脂も、多くの物質と同じで温度によって水溶にも固形にもなります。
これは植物性も動物性も関係ありません。
 
 

□魚の脂と獣の脂の違い

 
また、「脂」は動物に使われることが多いと話しましたが、
魚も獣も脂肪として「脂」を含んでいます。
しかし魚の方が人間の身体にとっていい「脂」と言われるのはどうしてでしょう?
 
通常人間の体温は36~37℃ですが、
魚は変温動物であり、通常水の中に生息している点から人間よりも体温は低いです。
しかし鳥、豚、牛のような動物は人間よりも体温が2~3℃高いと言われています。
 
つまり「油」が通常よりも温度が低いところに存在する場合、
その「油」は水溶性を失います。
よく炒め物などを冷蔵庫などで保存した場合白く「脂」が固まっていることがあると思います。
それを温めなおすと液体に戻り、白くなった「脂」は消えますよね。
 
 

□冷えても固まらない油は怖い

 
ちなみに冷やしても固まりにくいあぶらは要注意です。
マヨネーズ、マーガリンなどは冷えても硬くならないですよね。
分かりにくいかもしれませんが、それらは、「油」の性質を失った「脂」ということになります。
 
あぶらの怖さはここにあり、
魚などの人間よりも体温の低い動物の油は、人間の身体でも水溶性を失わずにいることができ、
逆に獣の「脂」は、人間の身体に入るにあたり水溶性を失っているのです。
 
水溶性を維持できる「油」は腸の中の排泄物の運搬を助け、
必須脂肪酸の吸収もスムーズです

逆に、水溶性を失った脂肪分は、
腸の働きを悪くし、悪玉菌を増やします
 
吸収され、体内で再合成されれば血液の漿液生(さらさら具合)を下げ、
ドロドロの血流となります。
 
そして、ドロドロでも血液を運搬するために、心臓は余計に働き、血管は痛みます。
 
血管や心臓の筋肉が劣化することで、古くなったゴムのホースのように、
壊れやすく、弾力性のない管となります。これが動脈硬化です。
これにより高血圧、心筋梗塞、脳卒中、腎不全、肝硬変、がんなどさまざまな病気の原因となります。
 
ちなみ鳥、牛、豚の中で体温が一番高いのはです。
鶏肉の脂の食べ過ぎには注意しましょう。
 

つづく

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