離職率から見る、就職・転職先の選び方【看護師が辞めにくい病院の特徴】

新年度が始まりいかがお過ごしでしょうか。
私は新部署でまだのんびり過ごしておりますが、
やはり病院と地域とをつなぐ部署はかなり複雑そうです。
退院支援や地域連携に診療報酬がつき、さらに専門部署を設置するのはそういった理由があるからなのでしょう。

そんな中、毎年看護協会より、「病院看護実態調査」というものが出ており、
あらゆる病院機能別の離職率や動向を知ることができるものが発行されていますがご存知ですか?

それによると各地域別などでも正規職員や新卒職員などの離職率がわかり、その特徴が見えるのです。

今回、病院看護実際調査を参考に、

離職率の高い病院はどんな病院か、
病院を選ぶ基準はどこにあるのか、
について書いていきます。

給与、福利厚生、専門性以外に何を参考に病院を探せばいいのか?
できれば病院を転々としたくない、そういったお悩みの参考になると幸いです。

けいた
この記事を書いているのは、看護師歴10年ちょっとの者です。
専門学校卒で10年目に専門看護師になりました。 普段は、専門看護師として働きつつ、料理や栄養の知識なんかをInstagramやブログを使って発信しています。「はじめまして」はこちらから。

■離職率の高い病院の特徴とは

病院の選択する時にいくつかポイントがあるのですが、
それには以下の3つがあります。

①病院機能
②病床数
③設置主体

①病院機能は、急性期や慢性期(リハビリ、療養)、地域包括ケア病棟、クリニックなどがあります。
これらの種類は、患者1人に対して、看護師何人つけるかを示し、
例えば急性期病院であれば、10:1を最低とし、7:1相当の要件を満たす場合、
一番高い入院基本料を算定可能となる。

もちろんそれだけ高度な治療や管理を要するからこそ人出を保証しているのです。
そういった、各機能に応じた専門職の数などを規定し、行われる医療や職員の質と量を機能別にわけたものが病院機能というものです。

②病床数とは、病院の持つベッド数。
ベッドの数が多いほど病院が大きいことを示し、病院機能に応じた看護師の数がいることになります。

③設置主体は、国立や公立、その他法人や個人といった、病院の管理や所有権をもつ組織、団体のことを指します。

これらは、病院を運営する資金の源ですので、当然病院経営にも関わってくるわけです。

看護師の多くが、勉強するために急性期の総合病院に入職されると思いますが、
暮らしている地域や奨学金の受け取りなどの影響などによっては選択肢が絞られる場合もあると思います。

僕は最初就職したのはリハビリの専門病院だったのですが、
急性期ほど高度な医療はなかったかもしれませんが、ゆっくり患者と関われたり、

じっくり勉強できたという記憶がありますので、以前書いたものがあるのでよかったら参考にしてみてください。

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ここでは、細かな病院機能には触れず、病床数、設置主体や場所による離職率を見ていきたいと思います。

 

□病床数は200床がデッドライン

以下の表をご覧ください。

 

これは2018 年度病院看護実態調査から、病床規模別の看護師の離職率です。

小規模、特に200床を下回ると正規職員の離職率は増加しています。
新卒職員の離職率に関しては、100床を切るとさらに高くなっており、これは2016年の調査でも同様の結果がみられています。

病床数の少ない病院の詳しい機能は不明ですが、
病床数が少ない病院は一般的な総合病院とは違い、ベテランさんが多く入れ替わりが激しかったり、
専門性が高く新人には荷が重いなどの理由があるのかもしれませんね。

それに対し、200床以上、特に300を超えてくると、離職率が安定しており、
新人の離職率も199床以下の半分近くにまで落ちています

これらの結果からも新人には優しい、もしくは手厚くサポートがある可能性があります。

また、大きい病院だと病床数に対する看護師数が多いため、
入職する看護師数も多いので、新人同士サポートし合いやすいことで、離職が少ない可能性もありますね。

 

□やはり国立と公立は手厚い?

こちらも以下の表をごらんください。


こちらは、設置主体別の看護職員の離職率を示しています。
見ての通り、公立、国立系の病院の離職率が低く、特に公立系病院の離職率が新人を含め低いことがわかります。

どちらも国や地方自治における重要な役割を担う反面、病院運営に税金も投入されていることから、
経営的に他の設置主体よりも潤っている、または給料がいいといった特徴があるのかもしれません。

特に国よりも地方自治の方が、場所によってはお金をもっているので、綺麗な病院が多いイメージなのもそういった背景はあるかもしれません。

加えて、日赤も低いのですが、こちらも募金など災害などにそなえ、資金面の補助も多く、さらに職員が現場で活躍するような教育もされていることから、
職員の意識も高いことが予測されます。

病院としての目指すビジョンが明確だと職員も励みになり、なにより働く理由などを見失わずに済むことがこれからの時代大事なように思います。

 

□最も離職率の高いのは〇〇県!

見にくいかもしれませんが、以下の表をごらんください。

この表から言えるのは、
まず人口の多い東京や神奈川、大阪、京都などでは、入れ替わりが激しく、正規職員の離職率が高い。

一番離職率が高いのは、ダントツで東京でした。当たり前ですよね。

それに対し、新人の離職率が低めで、乖離がある。

そういったことから予測すると、正規職員の離職率と新人離職率の乖離が少ないところが、新人離職に一番影響しているのではないかと考えました。

青森、栃木、山口、徳島、香川、愛媛、高知、大分、宮崎はそれに当てはまりますね。

でも、これは数字だけの問題ですので、離職率が高い明確な理由があるわけではありません。

ただ、東北などよりも、関西より西、特に四国などでは、看護師の離職率があまり良くないことが見えてきました。

逆にどちらも正規も新人も離職率が低い東北の県は、定着率がいいことを示している可能性があります

 

■まとめ

 

・国公立の病院で300床以上の病院で離職率が低い。

・大都市のある都道府県は看護師の回りがよく、東北地方では看護師が割と定着している可能性がある。

これだけのデータからだとわからないことだらけですけど、離職率の高いところの原因は何かな?と考えながら病院を選べるのも、
大事なのかな、と自分でも思いながら書いて見ました。

ちなみ僕の勤める病院は、設置主体的には、よくも悪くもない位置で微妙な気持ちになりました・・・。

 

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